『Dota 2』の公式世界大会であり、高額賞金でもよく知られる「The International 2023」（以下、TI12）の決勝が2023年10月27日から29日にかけて開催されました。優勝を果たしたのはロシアのTeam Spirit。2021年に引き続き、Team Spiritは二度目の世界大会優勝となります。
TI12 結果
- 優勝: Team Spirit
- 準優勝: Gaimin Gladiators
- 3位: LGD Gaming
- 4位: Azure Ray
- 5位タイ: Team Liquid、BetBoom Team
- 7位タイ: nouns、Virtus.pro
決勝ではメジャー3連覇を懸けて勝ち上がってきたヨーロッパのGaimin Gladiatorsとの試合になりましたが、Team Spiritは見事に3ゲーム連取しての優勝。Team Spiritは歴代2回目の世界大会優勝となりますが、メンバーはほぼ変わっておらず、MidだけTORONTOTOKYO選手からLarl選手になっています。
TIは賞金総額の高さも特徴となっており、今回は優勝のTeam Spiritが140万ドル（約2億円）、準優勝のGaimin Gladiatorsが38万ドル（約5500万円）を獲得しています。
とはいえこれは歴代のTIに比べればかなり少ない方で、高額賞金を成立させていたゲーム内バンドルの販売方式や内容などの変化が原因となっているようです。同じくTeam Spiritが優勝した2021年大会の賞金はなんと4000万ドル（約60億円）にも上り、優勝2回目のメンバーたちはともかく今回が初優勝となるLarl選手はやや気の毒ではあります。
なお、サウジアラビアが現在eスポーツに非常に注力しており、賞金総額4500万ドル（約65億円）の大会「Gamers8」が今年開催されました。こちらは複数タイトルにまたがる賞金なので個々のプレイヤーが稼ぐ賞金はまだTIに届きませんが、今後のeスポーツの高額賞金は、こちらが注目されることなるかもしれません。
なお、同じくMOBA系のゲームで現在『リーグ・オブ・レジェンド』も世界大会が開催中。こちらは世界的に最も注目度があるeスポーツ大会と言っても過言ではなく、本日からノックアウトステージが始まる予定となっています。MOBAシーンのファンはこちらも見逃さないようにしましょう。
(C)©Valve
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