
株式会社ポケモンが主催する公式大会「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2026」(PJCS2026)が、6月6日(土)・7日(日)の2日間にわたりパシフィコ横浜で開催されました。ゲーム・カードゲーム・『ポケモン GO』・『ポケモンユナイト』の4部門でそれぞれの日本一が決定し、来場者数は約2.1万人と過去最大規模を記録。ポケモン30周年の記念イヤーにふさわしい盛り上がりのうちに閉幕しています。
ゲーム部門は今年から世界大会の対象タイトルが『ポケモンチャンピオンズ』へと移行しており、今大会は同タイトルにおける初のオフライン日本一決定戦となりました。各部門の上位入賞者には、8月28〜30日にアメリカ・サンフランシスコで開催される世界大会「ポケモンワールドチャンピオンシップス2026」(WCS2026)への出場権が付与されています。
コンテンツ
PJCS2026大会概要
- 大会名:ポケモンジャパンチャンピオンシップス2026(PJCS2026)
- 主催:株式会社ポケモン(公式大会)
- 日程:2026年6月6日(土)・7日(日)
- 会場:パシフィコ横浜(A・B・C・Dホール)
- 部門:ゲーム/カードゲーム/『ポケモン GO』/『ポケモンユナイト』
会場ではポケモン30周年を記念したイベントや体験コーナー、フォトスポットなどのサイドコンテンツも多数展開され、ポケモンカードゲームの拡張パック「30th CELEBRATION」が発売に先がけて展示されるなど、対戦イベントの枠を超えた祭典としての色合いも強い2日間となりました。
ゲーム部門:『ポケモンチャンピオンズ』初代チャンピオンが誕生
5月10日の招待制オンライン予選を勝ち抜いた各カテゴリ128名が、パシフィコ横浜での本戦に集結しました。大会フォーマットは以下の通りです。
| 日程 | 内容 | 形式 |
|---|---|---|
| 6月6日(土) | 予選ラウンド | 1ゲーム先取のスイスドロー方式(最大7回戦) |
| 6月7日(日) | 決勝トーナメント | 上位64名による2ゲーム先取のシングルエリミネーション |
採用レギュレーションは予選から引き続きM-A(ダブルバトル、メガシンカは1バトル1回)で、カテゴリはジュニア(2014年以降生まれ)、シニア(2010〜2013年生まれ)、マスター(2009年以前生まれ)の年齢別3区分。各カテゴリの決勝結果は以下の通りとなりました。
| カテゴリ | 優勝 | 準優勝 | 決勝スコア |
|---|---|---|---|
| ジュニア | ウエズ ヒデオ | ハタホリ カズタカ | 2-0 |
| シニア | オノ リュウセイ | キタザワ ソウマ | 2-0 |
| マスター | オオニシ ヒロシ | アライ リンタロウ | 2-1 |
ジュニア:ウエズ ヒデオ選手がタイトルの壁を越えて2連覇
ジュニアカテゴリは、ウエズ ヒデオ選手が決勝を2-0で制し、昨年のPJCS2025に続く2連覇を達成しました。
特筆すべきは、この連覇が対象タイトルの移行をまたいで成し遂げられた点です。昨年の優勝は『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』でのものでしたが、今年は全213匹・メガシンカ復活というまったく異なる『ポケモンチャンピオンズ』環境での戴冠となりました。ウエズ選手はPJCS2024から本戦の舞台を経験しており、昨年のチャンピオンインタビューでは試合中に感情を表に出さず集中を保つプレイスタイルを語っていた選手です。環境が一新されてもなお頂点に立ち続けるその適応力は、ジュニア世代の枠を超えて注目に値します。
シニア:オノ リュウセイ選手が初優勝
シニアカテゴリは、オノ リュウセイ選手が決勝をストレートの2-0で勝ち切り、初の日本一に輝きました。準優勝はキタザワ ソウマ選手となっています。
マスター:オオニシ ヒロシ選手がフルセットの読み合いを制す
最激戦区のマスターカテゴリを制したのは、オオニシ ヒロシ選手です。アライ リンタロウ選手との決勝はセットカウント1-1までもつれ込み、最終ゲームは互いの選出と立ち回りを読み合う神経戦に。最後はアライ選手の狙いを逆手に取る読み勝ちで勝負を決め、『ポケモンチャンピオンズ』初代の日本最強マスターの座をつかみ取りました。
構築傾向:ガブリアスが全カテゴリの優勝チームに
公式が公開した各カテゴリ優勝者のチームシートでは、3カテゴリすべての優勝構築にガブリアスが採用されるという結果になりました。予選段階から人気を集めていたメガシンカ可能なリザードンを軸とする構築も引き続き上位で存在感を示しています。
コミュニティのまとめによると、マスターカテゴリの決勝トーナメント進出64名の構築では、リザードン、ガブリアス、ドドゲザン、イダイトウ♂、エルフーンといった顔ぶれが頻出しており、5月の予選から続くスタンダードな並びが本戦でも環境の中心であったことがうかがえます。6月17日にはレギュレーションM-Aの適用期間が終了するため、この環境での公式戦は今大会が事実上の集大成となりました。
WCS2026出場権:決勝トーナメント進出の64名全員が世界へ
ゲーム部門のWCS2026出場権は、各カテゴリの決勝トーナメント進出者64名全員に付与されます。このうちTOP4に入賞した選手は招待選手の扱いとなり、サンフランシスコまでの往復交通費・宿泊費を株式会社ポケモンが負担する優遇付きでの世界大会出場となります。
『ポケモンチャンピオンズ』世代として初のWCSに、日本からは各カテゴリ64名という大所帯が挑む形です。
ポケモンユナイト部門:FENNELが悲願の日本一、フルセットの激闘を制す
6月6日に行われた『ポケモンユナイト』部門には、予選シリーズを勝ち抜いたREJECT、QT DIG∞、IGZIST、ZETA DIVISION、FENNEL、やまD、C,C,、DOPENESSの8チームが出場しました。
決勝はFENNEL対REJECTのBO5で争われ、試合経過は以下の通りです。
| ゲーム | 勝者 | スコア |
|---|---|---|
| 1 | FENNEL | 759-453 |
| 2 | REJECT | 683-463 |
| 3 | REJECT | 352-315 |
| 4 | FENNEL | 753-241 |
| 5 | FENNEL | 勝利 |
先にリーチをかけられ1-2と後がない状況に追い込まれたFENNELでしたが、第4ゲームを753-241の大差で取り返して流れを引き戻すと、最終ゲームも勝ち切って逆転優勝。アジア王者決定戦「PUACL2026 FINALS」の制覇に続くタイトル獲得で、国際大会と国内大会の二冠を達成しました。アジアNo.1の称号をすでに手にしながら日本一のタイトルには届いていなかった同チームにとって、まさに悲願の戴冠といえます。
WCS2026への出場権は、優勝のFENNELと準優勝のREJECTがPUACL2026の成績ですでに獲得済みだったため繰り下げが発生し、3位のC,C,、4位のIGZIST、さらにベスト8のうちシード順位最上位だったZETA DIVISIONに付与されました。結果として日本勢は計5チームがWCS2026ユナイト部門に進出することになり、世界の舞台での層の厚さに期待が高まる結果となっています。
カードゲーム部門・『ポケモン GO』部門
カードゲーム部門は、ジュニアリーグをアラキ ユウタ選手、シニアリーグをモリタ ジン選手、マスターリーグをオオタケ トシユキ選手がそれぞれ制しました。マスターリーグ決勝はオオタケ選手とフカセ カブ選手の顔合わせとなり、上位にはドラパルトを軸としたデッキが多く入賞するなど、現環境の勢力図を反映した結果となっています。
『ポケモン GO』部門は、シモカワ タイチ選手が優勝。スワ選手との決勝はシモカワ選手のホルードとスワ選手のオニドリルの対峙から幕を開け、最後はデカヌチャンが勝負を締めくくる接戦の末の日本一となりました。
両部門の上位入賞者にも、それぞれWCS2026への出場権が付与されています。
8月のサンフランシスコへ、新世代ポケモンeスポーツの夏が始まる
PJCS2026の閉幕により、国内の代表選考は一区切りを迎えました。次なる舞台は8月28〜30日にアメリカ・サンフランシスコで開催されるWCS2026です。
『ポケモンチャンピオンズ』世代として初のWCSでは、メガシンカを軸とした新しい構築理論がいよいよ世界規模でぶつかり合うことになります。タイトルをまたいで連覇を果たしたウエズ選手や、フルセットの死闘を勝ち抜いたオオニシ選手をはじめとする日本勢が、世界トップクラスのVGCプレイヤーたちを相手にどんな戦いを見せるのか。さらにユナイト部門では二冠王者FENNELを筆頭とする日本5チームの躍進にも期待がかかります。新世代ポケモンeスポーツの本格的な幕開けとなる夏から、ますます目が離せません。
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