IOCが新大会「オリンピック・Eスポーツ・ゲームズ」創設へ

2023年10月22日

イースピ編集部

国際オリンピック委員会（IOC）は、「オリンピック・Eスポーツ・ゲームズ」（Olympic Esports Games）なる大会を創設する計画を発表しました。

インドのムンバイでこのほど行われた第141回IOC総会の開会式で、IOCのトーマス・バッハ会長は、新設のIOC・eスポーツ・コミッション（IOC Esports Commission）にて、新大会の創設を検討することを明らかにしました。

IOC President announces plans to create Olympic Esports Games at opening of 141st IOC Session in Mumbai.
“I have asked our new IOC Esports Commission to study the creation of Olympic Esports Games.” - Thomas Bach said in his opening speech.#IOCMumbai2023 pic.twitter.com/C4lo9Vl7Un
— IOC MEDIA (@iocmedia) October 14, 2023

コンテンツ

1 東京五輪で初めてeスポーツイベント
2 各大陸のスポーツ大会の状況は？
3 まとめ

東京五輪で初めてeスポーツイベント

東京五輪に先立ち、国際オリンピック委員会は史上初の公式eスポーツ大会である「オリンピック・バーチャル・シリーズ」（Olympic Virtual Series：OVS）を開催し、世界中から約25万人が参加しました。

そして、初の公認eスポーツ大会「オリンピック・バーチャル・シリーズ」（Olympic Virtual Series：OVS）を2023年にシンガポールで開催し、約2万人を動員。今後は毎年恒例の大会にする意向です。

トーマス・バッハ会長「シンガポールでは、我々のアプローチが全体として機能しているという確証が得られました。オリンピックとeスポーツのコミュニティを結び付けることに成功したのです。我々（オリンピック）はeスポーツ・コミュニティでも人気が高まっています」

これらのイベントを経て、今後はさらに「オリンピック・Eスポーツ・ゲームズ」（Olympic Esports Games）の創設が検討されることになります。

各大陸のスポーツ大会の状況は？

オリンピックにおけるeスポーツの行方を占う上で、オリンピックに準ずる各大陸のスポーツ大会でのeスポーツの状況をみてみましょう。

アジアオリンピック評議会（OCA）が主催し「アジア版オリンピック」とも呼ばれるアジア競技大会では、2018 年にデモンストレーション・イベントとしてeスポーツのイベントが開催され、 2022年中国・杭州アジア競技大会（2023年に開催）では正式なメダル種目となりました。そして、来たる2026年の愛知・名古屋アジア競技大会でもeスポーツが行われる予定です。

2023年にポーランド・クラクフで開催されたヨーロッパ競技大会でも、初めてeスポーツイベントとして、『eFootball 2023』と『Rocket league』が行われました。

パンアメリカン競技大会では、チリ・サンチアゴで行われる2023年に初めてeスポーツイベントが並行開催。

ガーナ・アクラで1年延期されて2024年に開催されるアフリカ競技大会2023でも、eスポーツがデモンストレーション・イベントとして行われることが決定しています。