リベンジの2022年に最も人気のeスポーツ大会とは? 最新ランキング発表

2022年はeスポーツ界にとって、コロナ禍から本格的に回復しはじめる年となりました。2023年の競技を開始するにあたり、eスポーツの調査分析を行うEsports Chartsは、2022年の大会の人気度について1年間のデータを発表しています。

過去1年間で最も人気のあった大会の視聴データ・ランキングを眺めながら、2023年以降のeスポーツの進展についても占ってみましょう。

視聴時間ランキングのトップ10に『LoL』4大会がランク入り

トップ10に『League of Legends』(LoL)の大会が4つランクイン。「LoL Worlds 2022」の視聴時間は1億4194万時間で、前回大会より19%少なくなっています。『LoL』の強豪地域である韓国の「LCK Spring 2022」が4位、 「LCK Summer 2022」が8位に入りました。

『Counter-Strike: Global Offensive』(CS:GO)の大会も『IEM Rio Major 2022』が5位、「PGL Major Antwerp 2022」が6位と健闘しています。

「The International 2022」(TI11)は7位となり前年の2位から大きく順位を落とし、視聴時間が約37%減少しました。

「VALORANT Champions 2022」は9位と、前年から1つ順位が上昇しました。

視聴時間ランキングは前年同様に、『LoL』『MLBB』『CS:GO』『Dota 2』『VALORANT』という5つのゲームタイトルの大会がトップ10を占めました。

eスポーツ大会の視聴時間ランキング(2022年)

1位:League of Legends World Championship 2022[1億4194万時間]
2位:Indonesian MPL Mobile Legends tournaments - Season 9[8277万時間]
3位:Indonesian MPL Mobile Legends tournaments - Season 10[8092万時間]
4位:League of Legends LCK Spring 2022[7421万時間]
5位:IEM Rio Major 2022[6952万時間]
6位:CS:GO PGL Major Antwerp 2022[6810万時間]
7位:The International 2022[6774万時間]
8位:League of Legends LCK Summer 2022[6646万時間]
9位:VALORANT Champions 2022[6078万時間]
10位:League of Legends Mid-Season Invitational 2022[4818万時間]

瞬間最高視聴者数ランキングのトップ10に「VALORANT Champions」が初ランクイン

eスポーツ大会の瞬間最高視聴者数ランキング(2022年)

「LoL Worlds 2022」の瞬間最高視聴者数は514万7701人で、『LoL』の大会における最高記録を更新。eスポーツ全体でも史上2 番目に多くの人に視聴されたeスポーツ大会になりました。(ちなみに瞬間最高視聴者数の歴代1位は、「Free Fire World Series 2021 Singapore」の541万4953人です。)

『LoL』と同じ開発元ライアットゲームズ(Riot Games)の「VALORANT Champions 2022」が初のトップ10入りを果たし、勢いを感じさせます。

eスポーツ大会の瞬間最高視聴者数ランキング(2022年)

1位:League of Legends World Championship 2022[514万人]
2位:Indonesian MPL Mobile Legends tournaments - Season 9[284万人]
3位:Mobile Legends: Bang Bang Southeast Asia Cup 2022[280万人]
4位:Indonesian MPL Mobile Legends tournaments - Season 10[238万人]
5位:31st Southeast Asian Games Mobile Legends: Bang Bang[221万人]
6位:League of Legends Mid-Season Invitational 2022[219万人]
7位:CS:GO PGL Major Antwerp 2022[211万人]
8位:The International 2022[175万人]
9位:VALORANT Champions 2022[150万人]
10位:Free Fire World Series 2022 Sentosa[147万人]

調査結果を踏まえて

月間アクティブユーザーが日本の総人口とほぼ同じ約1億 2000万人と、5本の指に入る人気ゲーム『LoL』が頭一つ二つ抜けていることが改めて示されました。

MOBAジャンルは非常に根強い人気があることが分かります。また、『CS:GO』や『VALORANT』などFPSも支持されています。

『Dota 2』の世界大会「The International」は、視聴に関しては瞬間最高視聴者数ランキングで順位を落としていますが、これには開催された時間帯が関係している可能性があります。『Dota 2』は東西ヨーロッパに多くのファンがいると言われていますが、開催地となったシンガポールは東南アジアに位置します。新規のファンを開拓するという意味では良かったかもしれませんが、既存のファンがリアルタイムでライブ配信を観るには少し不便だったかもしれません。このデータは『Dota 2』に限らず、国際的なeスポーツ大会を開催する際の教訓となるでしょう。

一方で「The International」の2022年の賞金総額は18,930,775ドル(約26億円)で、依然として他を圧倒しています。ちなみにeスポーツ大会における歴代賞金ランキングのトップ10のうち「The International」は1位~7位と10位に入っており、2021年に最高額を記録した後、2022年は6位となっています。

人気がずば抜けている『LoL』ですが、賞金については歴代13位の「LoL Worlds 2018」が賞金総額6,450,000ドル(約8億円)で最高位となっています。

賞金額で「The International」としのぎを削っていた「Fortnite World Cup」は2019年に大きな成功を収めましたがその後は開催されておらず大会形式を変えており、『Fortnite』が今後のeスポーツシーンに向けてどのような計画を練っているかも気になるところです。

新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックという停滞期を経て、再びしっかりと地に足をつけて強く蹴り始めたeスポーツ。2023年は干支のウサギのように高く跳躍する年になることでしょう。

(C)©Esports Charts

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URL: https://www.gamers.work/

参照:
https://escharts.com/news/most-popular-esports-tournaments-2022
https://www.statista.com/statistics/507491/esports-tournaments-by-number-viewers-global/
https://www.esportsearnings.com/tournaments
https://escharts.com/news/ffws-2021-singapore-esports-record

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