女子eスポーツのゲーム人気ランキング(2020年1月~2021年6月:視聴時間)

eスポーツの分析を行う『Esports Charts』は、2020年と2021年に人気の女子eスポーツ大会やジャンルのランキングを発表しました。

トップ10のトーナメントの半数を、モバイルタイトルが占めていることが印象的です。モバイルゲームは高額のPCを必要とせず、誰でも持っているスマホで、どこでもプレイできる手軽さから、女子の間でも競技が盛り上がっています。

2020年と比較して2021年に大きく数値が伸びているのは、コロナ禍からの立て直しと、モバイル分野の成長が要因の可能性であることが考えられます。

2020年に最も人気の女子eスポーツ大会:

2020年の1位は、東南アジアで盛り上がっているWoman Star League Invitationalで、瞬間最高視聴者数は67,000人でした。464,900視聴時間と『Mobile Legends: Bang Bang』の大会が桁違いの人気を博していることが、はっきりと見て取れます。

2位は、こちらも東南アジアのとりわけインドネシアで盛り上がるDunia Games League 2020 Ladiesで、瞬間最高視聴者数は51,000人でした。

2020年1月~12月の女子eスポーツ大会の人気ランキング(視聴時間):

2020年1月~12月の女子eスポーツ大会の人気ランキング(視聴時間)

1位:
Woman Star League Invitational
Mobile Legends: Bang Bang
464,900視聴時間。

2位:
Dunia Games League 2020 Ladies
PUBG Mobile
80,900視聴時間。

3位:
Gamers Club Masters Feminina I
Counter-Strike: Global Offensive
79,100視聴時間。

4位:
The 1st PUBG Female Vietnam Championship
PUBG
61,300視聴時間。

5位:
PMPL SEA Ladies 2020 Season 2
PUBG Mobile
55,700視聴時間。

6位:
FTW Summer Showdown
VALORANT
40,100視聴時間。

7位:
GIRLGAMER 2019 Esports Festival Dubai
Counter-Strike: Global Offensive
30,800視聴時間。

8位:
Woman Star League Ignition
Mobile Legends: Bang Bang
17,500視聴時間。

9位:
CODM Princess Series
Call of Duty Mobile
17,000視聴時間。

10位:
Circuito Feminino 2020 Stage 1
Rainbow Six Siege
15,600視聴時間。

2021年(前半)に最も人気の女子eスポーツ大会:

2021年前半もMobile Legends: Bang Bangの大会が牽引しています。1位はWoman Star Season 3で、なんと2,190,000視聴時間。2位はUniPin Ladies Seriesで、818,600視聴時間でした。VCT 2021 Game Changers NA Series 2が、298,200視聴時間で3位に入っています。

2021年1月~6月の女子eスポーツ大会の人気ランキング(視聴時間):

2021年1月~6月の女子eスポーツ大会の人気ランキング(視聴時間)

1位:
Woman Star League Season 3
Mobile Legends: Bang Bang
2,190,000視聴時間。

2位:
UniPin Ladies Series
Mobile Legends: Bang Bang
818,600視聴時間。

3位:
VCT 2021 Game Changers NA Series 2
VALORANT
298,200視聴時間。

4位:
WCBC Season 3 NA
Rocket League
138,400視聴時間。

5位:
Gamers Club Liga Serie Feminina 1st Edition 2021
Counter-Strike: Global Offensive
108,900視聴時間。

6位:
Circuito Feminino 2020 Stage 2
Rainbow Six Siege
95,700視聴時間。

7位:
Super Girl Gamer Series Spring Season
VALORANT
91,200視聴時間。


8位:
Woman Club Series Season 1
Mobile Legends: Bang Bang
87,000視聴時間。

9位:
The Women's Invitational | An All-Women FIFA Tournament
FIFA
82,000視聴時間。

10位:
Jukabowl - Ladies Throwback
Apex Legends
75,100視聴時間。

女子eスポーツで最も人気のタイトル

女性のeスポーツで人気のゲームタイトルは、1位のMobile Legends: Bang Bang(ML:BB)が、総視聴時間の半分近くを占めています。

2位はValorantで、総視聴時間の18%でした。eスポーツで随一の人気を誇るLeague of Legendsを開発するライアットゲームズが手掛けたFPSで、期待通りの成果が出ているようです。

これらのデータを見ると、シューティングゲームが人気を集めているということがよく分かります。

女子eスポーツのゲーム人気ランキング(2020年1月~2021年6月:視聴時間):

(総視聴時間:3,570,000視聴時間)

1位:Mobile Legends: Bang Bang
47.3%

2位:VALORANT
18.4%

3位:Counter-Strike: Global Offensive
9%

4位:PUBG Mobile
5.6%

5位:Rocket League
5.5%

6位:Rainbow Six Siege
5.4%

7位:FIFA
2.3%

8位:Apex Legends
2.1%

9位:その他
4.4%

eスポーツ全体と女子eスポーツの様子は、類似する点もありますが、趣きがかなり異なっていると言えます。日本の大会が必ずしも同じ事情ではありませんが、世界のトレンドを抑えておくことは、観戦したいファンやプロゲーマーを目指す女性にとっても、参考になるでしょう。

女子専門eスポーツ大会の意義とは?

人気の女子eスポーツの動向については詳しく紹介しましたが、実は現在のところ「ゲームは男女を別ける必要がない」という意見が大勢を占めます。では、なぜ女性のみに出場資格があるeスポーツ大会を開催する必要があるのでしょうか。

トッププレイヤーは男子ばかり

eスポーツの女性プレイヤーは全体の35%を占めているにもかかわらず、プロゲーマーは5%しかいないという調査結果があります。その中でも最高峰で活躍している女性はめったにおらず、男性優位な状況にあると、米国エンターテインメントソフトウェア協会(ESA)は見ています。

ゲームの競技力に生物学的な男女差が影響を与えているかという議論には、まだ明確な答えは出ていません。したがって、大多数のeスポーツ大会が男女の別け隔てなく、開催されています。

一般的なスポーツは身体的に男女の違い

サッカーやバスケットボールといった一般的なスポーツでは、男女の身体的な差異がパフォーマンスに大きく影響を及ぼすことから、男女別々の競技体系になっている例がほとんどです。勝負の公平性だけではなく、別けることで怪我のリスクを低減させる意味合いも、場合によっては、あるでしょう。

女性の社会的地位が影響か?

他にeスポーツに男女差を生じさせていることとして考えられるのは、社会的要因です。プロゲーマーは、1日に10時間以上プレイすることもざらで、15時間プレイするという人もいます。社会的地位が低いということは、所得格差があり、可処分時間も少なく、ゲームに時間を費やしてリスクを取れないという事情もあるかもしれません。

伝統的に、戦闘や賭け事といった勝負ごとは、男性の方が好む傾向があります。また今日、テクノロジーやゲーム関連の専門職は、8割~9割が男性で占められているとも言われています。

したがって、eスポーツで競技するということが男性的であるという固定観念が社会に定着している可能性が考えられます。「男勝りだ」と思われシラけた目で見られたくたくない女性が、トップアスリートというキャリアのビジョンを描けずに、身を引いていることも考えられるのです。

女子ゲーマーは華がある?

一方で、女子ゲーマーが、ストリーマーやインフルエンサーとして人気を博す例は多く見受けられます。若手の女性は華やかで、皆のアイドル的な位置づけになっているといえるでしょう。

しかし、女性プレイヤーは1.82倍、女性ストリーマーは10.55倍も、性的な発言を受ける傾向があるという調査結果もあります。

不誠実で汚らわしいヤジを多く浴びれば、競技に対する集中力を維持するのにも苦労します。女性差別やセクシャルハラスメントへの対策は、アスリート以前に、人としての権利を守るためにも行う必要があるでしょう。

男女が入り乱れ、切磋琢磨

このような過酷な環境でも、向上心が強く、少しでもレベルの高い相手と切磋琢磨することで成長したいため、男女で別けることは望まないという女子プレイヤーも、もちろんいます。

全ての女子ゲーマーが、必ずしもeスポーツを男女別競技にして欲しいと思っているわけではないのです。

女性ゲーマーの支援は必須?

しかし、どうしても大会で注目を浴びるのは覇者です。女性が勝者にならなければ、注目されずにキャリアが伸び悩んでしまいます。注目されれば、大会賞金を獲得するだけではなく、スポンサーもつきやすくなります。

そこで、様々な女性eスポーツ大会が開催されるようになっています。女性しか出場資格がないため、これらの大会で優勝するのは当然ながら女子です。

女性専門の大会は、一般的に主要なeスポーツ大会ほどの賞金規模、知名度、ステータスはありません。しかし、女子ゲーマーの登竜門として、重要な役割を担うポテンシャルがあるのです。

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(C)©Esports Charts

ゲームを仕事に。チャンスをみんなに。eスポーツ選手紹介サービス「ゲーマーズ・ナビ」
URL: https://www.gamers.work/

参照:
https://escharts.com/blog/most-popular-women-esports-tournaments-2020-2021
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/16138171.2021.1930941

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