「2021 VALORANT Champions Tour Challengers Japan Stage2」決着。Crazy Raccoonが王者を再び下し2連覇を達成

VALORANTMastersへの出場をかけた日本大会「2021 VALORANT Champions Tour Challengers Japan Stage2」(以下、VCT Stage2)が429日から52日にかけて開催されました。アイスランドにて開催される国際大会への出場権を賭けたこの大会で見事優勝を勝ち取ったのはCrazy Raccoon。絶対王者とされたAbsolute JUPITERを打ち破り、アイスランドへの切符を獲得しました。Crazy Racoonは前回のMastersでも勝利しており、日本大会2連覇となります。

VCT Stage2 開催概要と結果

  • 優勝 Crazy Raccoon
  • 準優勝 Absolute JUPITER
  • 3位 REJECT
  • 4位 FAV Gaming 

2021 VALORANT Champions Tour」はChallengersMastersChampions3段階で構成された大会。地域大会のChallengersとその勝利チームが出場する国際大会のMastersによるStageが年3回行なわれ、シーズンのフィナーレとして世界最高峰の16チームによるトーナメント戦のChampionsが開催。今回のPlayoffsの勝者には賞金100万円と「Masters」への出場権が与えられます。

4月から行なわれていたOpen QualifierMain Eventを勝ち上がった8チームによるPlayoffsは、ダブルエリミネーション形式のトーナメントで行なわれました。各試合は55のチーム戦で攻守に分かれ、アタッカー側はスパイクと呼ばれる爆弾を設置しての爆破、ディフェンダー側はその爆破を阻止するとラウンドを獲得。13ラウンドを先取するとそのバトルの勝利となり、規定の勝利数に達したほうが勝ち抜けとなります。

Playoffs最終日となる2日(日)には、REJECTAbsolute JUPITERによるLOWER FINALS、そしてその勝者とCrazy Raccoonによる決勝が行われました。実況のOooDa氏と岸大河氏、解説のyue氏とYukishiro氏が見守る中、7時間をこえる熱戦を制し優勝したのはCrazy Raccoon。チームを戦略や作戦面でサポートしてくれたアナリストやコーチの存在も大きかったと選手からコメントが上がっています。リーダーのrion(リオン)選手はアイスランドで行われる「Masters」について、「今まで戦ったことのない敵と戦えるのはありがたいし、そこで結果を残してファンに笑顔を届けるのが僕らの役目。練習して結果を残せるよう頑張るので応援をお願いします」とファンにメッセージを送っていました。

本大会の同時視聴者数(全プラットフォーム)は最大12万を超え、Twitterトレンドで1 (#VCT)にもなり盛り上がりを見せました。

Crazy Raccoon

決勝は、視聴者による勝敗予想ではAbsolute JUPITERに票が集まり、Stage1での勝者ながらCrazy Raccoonが劣勢でしたが、大方の予想を覆しCrazy Raccoonが優勝しました。

・Bo1(マップ:アセント)

初戦はneth(ネス)選手の驚異的な活躍もあってCrazy Raccoonが優位に試合を進めます。前半を9:3で折り返すと、その後もラウンドを取り続けて最終的には13:3と大差に。実況席が驚きの叫びを何度もあげるほどのプレーを見せ続けたCrazy Raccoonが先勝しました。

・Bo2(マップ:アイスボックス)

Bo2ではAbsolute JUPITERが意地を見せ、中盤まで互角の戦いを展開しました。しかしCrazy Raccoon7ラウンド、Absolute JUPITER5ラウンドを取って攻守が入れ替わると、そこからはCrazy Raccoonのペースに。またもや13:5と大差を付けて勝利したCrazy Raccoonが王手をかけます。

・Bo3(マップ:バインド)

Absolute JUPITERLaz選手がエージェントにヨルを選ぶというサプライズで始まったBo3。その不意打ちが功を奏してかAbsolute JUPITER4ラウンド続けて取ります。その後もAbsolute JUPITERがリードを保っていましたが、徐々にCrazy Raccoonが追い上げて接戦となりオーバータイムに突入。するとAbsolute JUPITERがラウンドを連取して、逆転に望みをつなぎます。

・Bo4(マップ:ヘイヴン)

Bo4は序盤からAbsolute JUPITERが優勢に進め、Crazy Raccoonが追いかけるというBo3と同じような展開に。ふたたび突入したオーバータイムではCrazy RaccoonAbsolute JUPITERの反撃も抑えて15:13で勝利。粘り強さを見せたCrazy Raccoonが、Stage1に続いてStage2でも王者となりました。

優勝したCrazy Raccoonにはアイスランド、レイキャビクにて開催されるMastersに日本代表として出場する権利が与えられます。VCTMastersは年に3回開催される予定となっていますが、最初の1回のみ地域大会。今回のMasters以降は国際大会となっています。つまり、今回のアイスランドでのMastersは公式大会において日本が世界とぶつかる最初の機会となります。日本の『VALORANT』、ひいてはCrazy Raccoonが世界に対してどこまで通用するのか、注目が集まっています。

VCT 大会タイムライン

決勝後のCrazy RaccoonへのインタビューではAbsolute JUPITERStage1Stage2の決勝で二度くだしたことが話題に。rion選手は「まぐれではないと証明できたことが嬉しい」、Medusa(メデューサ)選手は「まぐれじゃないと証明できたことが嬉しくて言葉が出ない」と語って安堵した様子を見せます。

また選手からはチームを作戦面やアドバイスで支えたアナリストやコーチに対する感謝のメッセージも。さらに今大会キルジョイを使って大活躍したneth選手が「これで俺が日本一のキルジョイになるんですかね?」と語ると、チームメンバーからは次々に冗談めいた否定の声が。チーム内の空気のよさを感じさせるインタビューとなりました。

CR 試合後インタビューの様子

アイスランドで戦う意気込みとして「海外での経験を日本に植え付けて、どんどん日本のレベルを上げていきたい」「アイスランドで優勝し、『VALORANT』は日本が強いと思われ、日本が優遇されるようになりたい」とコメント。そして日本中の『VALORANT』プレイヤーにCrazy Raccoonの応援を呼びかけ、4日間におよぶPlayoffs、そしてChallengersは締めくくられました。

(C)©Riot Games Inc.

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