COVID-19パンデミックにより、2020年のeスポーツ市場の収益予測を下方修正

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの発生に伴い、eスポーツ界は、国際的なイベントの延期、中止、オンラインへの移行で、大きく揺れています。

この市場の変化に基づいて、ゲーム専門の調査や分析を行うNewzoo社は、eスポーツに関するレポート「Global Esports Market Report」を下方修正しました。eスポーツ市場の収益合計は、前年比1.7%増となる9億7390万米ドル(約1033億円)です。

eスポーツの収益について、詳細を見てみると、オーディエンスは、減少していませんが、eスポーツの需要自体は減少しています。

また、主催者の数は減少していませんが、eスポーツ・コンテンツの供給が減る可能性があります。

2020年の第3四半期と第4四半期の大会の中止と延期が、収益に影響を与えた最も注目すべき要因です。

市場の不確実性が増しているため、多くの企業が資金を維持しようと、マーケティング予算を削減しており、これは、2021年の年初の収益にも尾を引きます。

eスポーツのデジタルへの移行によって、最も悪影響を受けるのが商品とチケットの販売で、2020年のマーチャンダイズ&チケットの収益は、前年比27.9%減となる7,620万米ドル(約80億円)と予測されています。

メディア・ライツとスポンサーシップは、比較的に影響は小さくなっていますが、大規模な国際大会の中止・延期で、一定の余波はあります。2020年のスポンサーシップは、5億8,410万米ドル(約620億円)、メディア・ライツは1億6,330万米ドル(約173億円)と予測されています。

オンライン化が進んだことで、デジタルは、前年比60.9%増、ストリーミングは、前年比44.9%増と大きく伸びています。

内訳によって、明暗が別れましたが、全体としては、微増することが見込まれています。

2020年のeスポーツ市場の収益予測の内訳

スポンサーシップ:5億8,410万米ドル(約620億円):前年比7.5%増。
メディア・ライツ:1億6,330万米ドル(約173億円):前年比3.3%増。
パブリッシャー・フィー:1億890万米ドル(約116億円):前年比11.6%減。
マーチャンダイズ&チケット:7,620万米ドル(約80億円):前年比27.9%減。
デジタル:2,150万米ドル(約23億円):前年比60.9%増。
ストリーミング:1,990万米ドル(約21億円):前年比44.9%増。
eスポーツ市場の収益合計:9億7390万米ドル(約1033億円):前年比1.7%増。

参照:
https://newzoo.com/insights/articles/esports-market-revenues-2020-2021-impact-of-covid-19-media-rights-sponsorships-tickets/

(C)© Newzoo

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