「鉄拳ワールドツアー2022」がシリーズ史上最高の盛り上がり。 Nobiが3位など日本勢が健闘

「鉄拳ワールドツアー2022」(TEKKEN World Tour 2022)が2023年2月5日にオランダ・アムステルダムで閉幕し、過去最高の盛り上がりをみせました。

「鉄拳ワールドツアー」は、バンダイナムコエンターテインメントのタイトル『鉄拳7』にて世界王者を決めるべく2017年に発足した、公式ツアー大会です。例年熱戦が繰り広げられ、大きな盛り上がりを見せてきましたがCOVID-19の影響により2019年を境に中断。今回の大会は実に3年ぶりの開催となりました。

鉄拳ワールドツアーのフォーマット

鉄拳ワールドツアーの地域予選は6月から始まっており、プレイヤーはツアーに認定された2種類の大会である「マスターイベント」と「DOJOイベント」に参加し結果に応じてポイントを獲得します。マスターイベントはいわゆるメジャー大会に相当する大規模オフライン大会となり、DOJOイベントはツアーに認定されたより小規模のコミュニティ大会となっています。

これらの地域予選で獲得したポイントの合計に応じて、各プレイヤーは10月から12月にかけて行われる「地域決勝」に進出します。なお鉄拳ワールドツアーの予選地域は16に分かれており、日本も独立した地域として地域決勝が行われています。これら16の地域から合計20名のプレイヤーと、LCQ(Last Chance Qualifier)を勝ち上がった4名のプレイヤー、合計24名が決勝大会である「鉄拳ワールドツアーファイナル」に招待されます。

決勝大会はグループステージとプレーオフステージの2ステージに分かれています。グループステージでは6名によるグループが4つ作られ、それぞれBO3による総当り戦がお壊れます。グループ1位のプレイヤーはプレーオフの勝者サイドへ、2位のプレイヤーは敗者サイドに進出。残る4人は敗退となります。プレーオフはダブルエリミネーションのトーナメント方式となっており、これを勝ち上がったプレイヤーが世界王者となります。

過去最高の瞬間最高視聴者数

eスポーツの分析を行う『Esports Charts』は、TWT2022に関するデータを発表し、瞬間最高視聴者数が過去最高を記録しました。

瞬間最高視聴者数は、最終日の『鉄拳8』ゲームプレイ公開時に最高となる89,901人を記録。決勝カードが2位の79,907人となりました。そして、Nobi(日本)と優勝することになるAtif Butt(パキスタン)の対戦が79,321人で3位の瞬間視聴者数を記録しました。

なお、4位はJeonDDing(韓国)とChikurin(日本)の対戦で、5位はChikurin(日本)とYeonarang(韓国)の対戦となり、瞬間視聴者数で上位5つのイベントのうち、3つに日本のプレイヤーがからみました。

鉄拳ワールド ツアー2022 グローバルファイナルズ(TWT 2022 Global Finals)スタッツ:

瞬間最高視聴者数:89,901人
平均視聴者数:40,162人
視聴時間:873,518時間

瞬間最高視聴者数ランキング:
1位:『鉄拳8』ゲームプレイ公開:89,901人
2位:JeonDDing(韓国)対Atif Butt(パキスタン):79,907人
3位:Nobi(日本)対Atif Butt(パキスタン):79,321人
4位:JeonDDing(韓国)対Chikurin(日本):76,787人
5位:Chikurin(日本)対Yeonarang(韓国):75,170人

鉄拳8

日本のChikurinとNobiがプレーオフに進出

決勝大会には日本からは3名の選手が参加しており、Chikurin選手が3位、Nobi選手が5位タイ、AO選手は9位タイと上位に食い込んでいます。特にChikurin選手はArslan Ash選手、Knee選手など優勝候補が集まる厳しいグループに配属されましたが見事勝ち上がり、プレーオフ進出を果たしています。

決勝では韓国のJeonDDingとパキスタンのAtif Buttが対戦。Atif Buttが見事に3-0で勝利を収めました。強豪選手が多いことで有名なパキスタンですが、ワールドツアーでのパキスタン選手の優勝は初となります。

『鉄拳』は世界最大級の格闘ゲーム祭典EVOでも採用されているゲームタイトルです。eスポーツ大会としては比較的最近になって創設された「鉄拳ワールドツアー」ですが、パブリッシャー「バンダイナムコエンターテインメント」のお膝元となる日本や近隣の韓国でも人気です。現在は韓国とパキスタンが実力的に2大地域となっていますが、そのすぐ後ろを日本が追いかけています。ゲームの一大中心地である北米でも高い注目度を誇っており、今後さらなる盛り上がりが期待できるでしょう。

「鉄拳ワールドツアー2022」結果

優勝:Atif Butt(豪鬼、レオ)パキスタン
準優勝:JeonDDing(エディ、ジュリア)韓国
3位:Chikurin(リロイ、豪鬼)日本
4位:Ghirlanda(カタリーナ)イタリア
5位タイ:Nobi(フェン、ドラグノフ)日本
5位タイ:Yeonarang(ファラン)韓国
7位タイ:Joey Fury(マードック)米国
7位タイ:Raef(仁)サウジアラビア
9位タイ:AO(州光)日本
9位タイ:K-Wiss(ファラン)英国
9位タイ:Shin Akuma(豪鬼、ラース)タイ
9位タイ:Joka(平八、フェン)英国

「鉄拳ワールド ツアー2023」開催決定

「鉄拳ワールド ツアー2023」(TEKKEN World Tour 2023)の開催決定もバンダイナムコエンターテインメントから2月6日に発表されました。ゲームタイトルは『鉄拳7』になります。格闘ゲームファンにとって、EVOとともに『鉄拳7』最高峰のパフォーマンスを堪能できる大会といえるでしょう。

(C)©Bandai Namco Entertainment Inc.

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URL: https://www.gamers.work/

参照:
https://tekkenworldtour.com/
https://www.tk7.tekken-official.jp/
https://escharts.com/news/tekken-world-tour-2022-recap

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