『VALORANT』2023年度VCTのパートナーシップ対象チームが発表。落選チームは具体的にどうなるのか? 来年度フォーマットを解説

来年度の『VALORANT』公式大会サーキット「VALORANT Champions Tour 2023」(VCT 2023)のパートナーシップ対象となる30チームが公式に発表されました。パシフィックリーグに参加する日本からの2チームはZETA DIVISIONとDetonatioN Gaming。Crazy RaccoonやNortheption、FENNELといったチームは残念ながらパートナーシップを締結できずという結果になりましたが、これは具体的にはどういうことなのでしょうか? 来年度のVCTフォーマットとあわせて本記事で解説します。

パートナーシップ対象チーム

VCT 2023 チーム

VCT Americas

  • 100 Thieves(アメリカ)
  • Cloud 9(アメリカ)
  • Evil Geniuses(アメリカ)
  • Sentinels(アメリカ)
  • NRG(アメリカ)
  • LOUD(ブラジル)
  • FURIA(ブラジル)
  • MIBR(ブラジル)
  • KRÜ Esports(アルゼンチン)
  • Leviatán(アルゼンチン)

VCT EMEA

  • FNATIC(イギリス)
  • Karmine Corp(フランス)
  • Team Vitality(フランス)
  • Team Heretics(スペイン)
  • Giants(スペイン)
  • KOI(スペイン)
  • Team Liquid(オランダ)
  • BBL Esports(トルコ)
  • FUT Esports(トルコ)
  • Natus Vincere(ウクライナ)

VCT Pacific

  • ZETA DIVISION(日本)
  • DetonatioN Gaming(日本)
  • DRX(韓国)
  • T1(韓国)
  • Gen.G(韓国)
  • Paper Rex(シンガポール)
  • Team Secret(インドネシア)
  • Rex Regum Qeon(インドネシア)
  • Talon Esports(香港)
  • Global Esports(インド)

以上30チームが来年度の世界大会を目指して競い合うことになりますが、日本からはCrazy Raccoonや直近のChallengersを優勝したNortheptionが漏れており、世界的に見てもOptic、XSET、G2、FPXなどといった強豪チームが並んでいないことが印象的です。これは一体なぜなのでしょうか? 落選したチームは来年どうなるのでしょうか?

VCT 2023 フォーマット解説

2023年からVCTは大幅にそのフォーマットが変更されることが発表されています。その一環が上記の30チームとのパートナーシップ契約と、それらのチームが競い合うインターナショナルリーグです。

インターナショナルリーグでは大まかに南北アメリカ、ヨーロッパ、アジアの3つのリーグにそれぞれRiot Gamesとパートナーシップ契約した10チームが参加します。年度前半にはこれらのチームによるオフラインのリーグ戦が行われます。これらの試合はソウルにて有観客で開催される予定となっています。2ヶ月のスプリットが2回予定されていますが、初年度である来年のみは1回目のスプリットの代わりにブラジル・サンパウロにて全30チームが参戦する「キックオフトーナメント」が予定されています。このキックオフトーナメントとリーグ戦のスプリット(再来年以降は2回のスプリット)の結果に応じてMastersへの出場権を得ます。MastersのあとはLCQ(Last Chance Qualifier)があり、その後Championsが開催されるという流れになります。

VCT2023 スケジュール

なお、スプリットやMastersの結果に応じて具体的にどうChampions枠が割り振られるかについては、まだ発表されていません。しかしここで注目すべきは今年までの「世界大会」にあたるMastersやChampionsはすべてインターナショナルリーグ内で完結しているということです。つまるところ、Riotとのパートナーシップ契約が締結されたチームのみが世界大会への出場権を得ており、今回落選したOpticやCrazy Raccoonといったチームが来年のChampionsに参加することは現状発表されているルールでは不可能となります。

これは日本のプロ野球にかなり近いシステムと考えていいでしょう。ですので、パートナーシップの選考基準も現時点での『VALORANT』での実績は関係なく、長期的にVCTの「顔」としてやっていくだけの企業・組織としての体力があるか、ネームバリューがあるかといった点が重視されています。こういったシステムでは基本的に新規チームの参入はかなり厳しいですので、実力のあるフリーエージェントの選手はすでにパートナーとなっているチームに入れ替わる形でVCTに参加を目指すことが多くなるでしょう。ですので今後は各チームで非常に選手の入れ替わりや移籍などが多くなっていくことが予想されます。ただしVCTではこれから説明するチャレンジャーズリーグにてインターナショナルリーグへの昇格を目指すことも出来ます。

VCT2023 構造

チャレンジャーズリーグは一言で言ってしまえば「インターナショナルリーグへの昇格を目指す」リーグとなります。

チャレンジャーズ リーグ

チャレンジャーズではこのように細かく地域で分けられたリーグ戦が行われ、上位チームはChallengers Ascensionと呼ばれる大会に参加します。これはインターナショナルリーグ同様にAmericas、EMEA、APACの3地域に分かれており、勝利したチームは対応するインターナショナルリーグに昇格することができます。一度Ascensionを優勝したチームは2年の間インターナショナルリーグに参加することができ、3年めからは再びChallengersからの参加となります。

Ascension 昇格

また、チャレンジャーズにはオープン予選もあり、ゲーム内のコンペティティブ・システムから参加することも可能となっています。プロチームのスポンサーを受けていなくても、純粋にゲーム内で強ければ参加できる可能性があるということです。

今回パートナーとなれなかったチームは、このチャレンジャーズから再来年のインターナショナルリーグ入りを目指す必要があります。ですが、パートナーとなったチームに移籍するほうが手っ取り早いのも事実。OpticはVictor選手、Crashies選手、yay選手が既にFA宣言を出しており、パートナーチームへの移籍を希望しています。OpticのVALORANTチームは事実上の解散と言っても過言ではないでしょう。シーンの過渡期には仕方ない現象とはいえ、ここ1年大活躍を見せたチームが解散を余儀なくされるのは少し残念なことかもしれません。

日本でもNortheptionやCrazy Raccoonといったチームが選手を放流するのか、ロスターを維持したままチャレンジャーズに挑むのか、今後の動きには注目が集まります。こういったオフシーズン・ドラマも含めて、来年以降のVCTも目が離せません。

(C)©Riot Games Inc.

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